理事長基本方針

一般社団法人 諫早青年会議所
2025年度 基本方針

【スローガン】

希望

~変わらぬ想いのために変わり続けよう~

 

 諫早青年会議所が創立61周年を迎えるにあたり、昨年の60周年という大きな節目には、7月に感謝祭と銘を打った周年記念事業と、10月に開催された周年記念式典において、地域の皆様、関係各所の皆様、そして諸先輩方の皆様より多くのご参加と多大なるご支援、ご協力を賜りましたことを心より感謝申し上げます。この感謝の気持ちを胸に、諫早青年会議所としての新たな歩みを踏み出してまいります。

 はじめに 

 日本の青年会議所の始まりは今から74年前、戦後の爪痕が残る中、日本の復興と発展は若者たちの使命であると、志を持った当時の青年たちが立ち上がったことにより設立されたという記述が残されています。設立当時のことに思いを馳せると、自分たちが住み暮らす地域のために強い意思と覚悟を持ち、希望に満ちた地域を作り上げたいと心から想っていたに違いありません。その想いは日本中に伝播し、2024年の8月現在は全国各地に671の地域に根ざす青年団体となりました。 

 

 今日まで続く諫早青年会議所も、その想いは色あせることなく、60年という長い年月を越え、溢れる情熱を持って地域課題と向き合い解決していった諸先輩方によって紡がれていき、61周年を迎えます。

 

 私たちには脈々と受け継がれている変わらぬ想いがあり、その想いを時代に即した事業として実現していけるよう、全会員と共に成長し続け、地域や未来の子どもたちのために提供していきたいと願いを込め、本年度は

「希望 〜変わらぬ想いのために変わり続けよう〜」を掲げ、人から人へと変わらぬ想いを紡ぎ、時代の変化に柔軟に対応しながら課題を解決できるよう、個人と組織が共に成長しながら希望を持てる諫早を目指してまいります。

【 希望につながる地域づくりについて 】

 私たちが住み暮らす諫早は、西九州新幹線の開通に伴い、諫早駅周辺の発展が目覚ましく、スポーツ施設の充実化も進んでいます。さらに今後は、大型商業施設の建設計画や南諫早産業団地の工場建設計画が予定されており、古くから交通の要衝として機能してきた諫早市のポテンシャルが十二分に発揮され、大きな発展の兆しがあります。それらに伴い、雇用機会が豊富になり、働き手の人口増加が見込まれています。しかし、諫早に住み続け、子育てをし、その子どもたちが将来諫早で働きたいと思えるようにするためには、地域経済の発展だけでなく、教育・成長の機会の充実や地域コミュニティの強化が必須です。特に、地域全体が一体となって支え合う環境を整えることが重要です。1市5町が合併して20周年を迎える本年度は、市民が盛り上がれる事業を構築してまいります。どのようなまちでも、形成するのは人です。我々青年会議所として、諫早の価値を高め、様々な価値観を認め合える地域を創造していくことを目指します。

【 子どもたちが希望を持つために 】

 現代の子どもたちは生まれた時からデジタル機器に囲まれて育ち、自ら情報収集を行い、学習ツールとして効果的に使用しており、急速に変化する社会にも適応するため柔軟な思考も育まれるよう学校のカリキュラムにも組み込まれています。このような環境の中、青年会議所として地域の子どもたちにできることは、多様な学びの場を提供し、様々な経験を積ませることだと考えます。人生において学校で学ぶべきことを学びさえすれば、真っ当な人生を歩むことは可能だと思います。しかし、学校以外の学びに時間をかけ、仲間と共に考え計画を立て行動に移し、目的を達成した喜びは何物にも代えがたい感動を生みます。その感動は子どもたちが未来の自分自身に希望を持てることになり、大きな成長につながると確信します。

 また、昨年は諫早青年会議所創立15周年の際に立ち上げられた小中学生の硬式野球チーム「諫早レッズ球団/諫早ボーイズ」の創立45周年記念大会が開催されました。本年度も仲間たちと共に日々努力と友情を育んでいる団員たちへ継続した支援と、さらなる向上心を持って取り組んでいけるよう支援を行います。

【 希望をもたらす組織になるために 】

 JC宣言文には「希望をもたらす変革の起点」という文言があります。青年会議所が起こす運動や活動はまさに総会・理事会といった会議体がその変革の起点であると考えます。私たちは会議を通じて対内外の様々な事業に対して立案から計画を行い、準備を重ね、実施から検証までを行います。この会議体がより効率的かつ能動的に機能するためには、事前準備を着実に行い、確固たる根拠を持って会議に臨むことが重要です。また、会員一人ひとりが青年会議所の存在意義を今以上に理解し、組織と個人が互いに何ができるかを考えることで、一致団結し、組織力の向上を図ります。

【 広報の力を最大限に発揮するために 】

 今現在の諫早青年会議所は、活動の楽しさや青年らしいエネルギーを感じると共にスピード感を重視するためSNSを活用した広報媒体と、事業への想いや感謝の気持ちを集約し、関係各所へ届ける手帳や広報誌があります。今後も大きな特性の違いがある広報媒体を永続的に活用するにあたり、広報するべきことを戦略的に展開し、諫早青年会議所の名前が市民の皆様の目に入る機会を増やす必要があります。また、発信する情報に応じて活動の目的や成果に透明性を持って発信し、正確で信頼性のある広報活動を行い、諫早青年会議所の価値を高めていきます。

【 全会員で取組む会員拡大について 】

 青年会議所は毎年、新たに理事長が選出され、組織が変わりながらも、会員が様々な役職を経験できる単年度制という大きな特徴を持っています。その中でも会員の拡大は、唯一の継続事業となります。私たちは毎年、会員拡大運動を行い、豊富な実績と経験を積み重ねてきました。この実績と経験を活かしながら、青年会議所の活動を通じて、様々な成長ができる多くの機会があること、今後も社業や家庭で活用できる貴重な財産を得られること、成長の先に人間として豊かになることを体現し、伝播させ伝えていくことが重要と考えます。そのためには、会員一人ひとりが多様な生活様式であっても積極的に青年会議所の活動に参加しやすい環境を整え、全会員が貴重な体験を積み、様々な場面で成長した姿や経験を伝え広められるよう私たちは取り組んでまいります。

【 わんぱく相撲諫早場所の再開について 】 

 私たち諫早青年会議所では毎年、わんぱく相撲諫早場所を開催しておりましたが、2019年度の第27回大会を最後に、世界を一変する感染症が蔓延し、2020年度からは、大会そのものを中止せざるを得なくなりました。しかし、2023年度の5月には第5類感染症へ移行し、社会全体が未曾有の感染症と共生する新たな段階に入りました。この契機を受け、本年度は感染症対策を施しながらも全国大会へとつながる、わんぱく相撲諫早場所を6年ぶりに開催いたします。再開を熱望していた関係各所の皆様、そして何よりも相撲に費やした努力の成果を発揮する子どもたちにとって大切な大会であったと私たちも再認識しました。この大会を通じて、勝利の喜びと対戦相手への敬意、負けた時には対戦相手への称賛と自分への課題を学んでいただける機会を提供いたします。

【 新しく生まれ変わった諫早文化会館について 】

 1980年に開館され、長きにわたり芸術文化の振興と発信を支える拠点として活用され、諫早市民の皆様に愛されてきた諫早文化会館は老朽化に伴い、昨年より大規模な改修工事を実施しております。指定管理団体として、文化施設を利用して様々な事業を企画から運営を行ってきました。13年目を迎える本年度も変わらずに、新しく生まれ変わった諫早文化会館をさらに愛される施設として運営に携わってまいります。

結びに

 私は諫早青年会議所の門を叩いて2025年で6年目になります。その間、様々な事業や諸会議に参加し、時には運営側として活動してまいりました。本当に大変な時期もありましたが、諸先輩方からの教えや、仲間たちの支えで乗り越え、大きく変わることができました。変わらぬ想いがある青年会議所だからこそ、様々な挑戦ができ、変わっていける勇気が身に付くのだと確信しています。60年という長い歴史に携わっていただいた全ての方々に感謝し、会の一員としての誇りを胸に、諫早の魅力をより高めていけるよう、責任と自覚、そして覚悟を持って行動し、かけがえのない仲間と共に61周年も新たな歴史を紡げるよう邁進してまいります。

基本方針

1.地域発展に寄与するための事業

2.子どもたちの未来のための事業

3.遵守する組織運営

4.広報活動の展開

5.会員拡大運動の推進

6.わんぱく相撲諫早場所の開催

7.新生した諫早文化会館活用の推進